2006年、文京区には、新大塚公園を区立音羽中学の校庭として「共用」しようという区の計画に対する、住民による反対運動が持ち上がりました。その中で、住民によって問題視されたのが、区が「住民参画」を軽んじていることでした。残念ながら、これは今も全く同じです。計画を住民不在で進めてしまい、計画の詳細が定まったところでようやく「お示しできる段階になった」として説明会を行う。しかし、それ以前に既に、町会長などごく一部の区民を入れて「委員会」を開き、その議決を得てしまえば、行政手続法が求めるパブリックコメントをとることすら必要なくなり、説明会はただの「ポージング」に成り下がる。
しかし、本来地方自治のあるべき姿はそうではない。住民参画のもと、区民協働でまちづくりや公共施設計画を進めていくべきである。
「新大塚公園を守る会」の運動の経験に、18年後の私たちは大いに学び、「住民参画」を面倒がらず、当然の行動として、文京区に求めていくべきである。
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